
子どもがいる家庭にとっては、スノーデイはかなり悩ましい。予定外に子供は家にいるし、食料、雪かき、仕事などなど、雪が降る前から降った後まで、あらゆることを調整し直さないとあかん。予備知識と必要な情報源がわかってると慌てずにすむで。
ボストンでは冬になると、まとまった雪が降る日があります。
大雪の予報が出ると学校が休みになるスノーデイ(Snow Day)になることもあり、生活の流れが普段とは大きく変わります。
初めてボストンの冬を経験する人にとっては、
・どれくらい雪が降るのか
・学校はいつ休みになるのか
・雪の日に外出できるのか
など、分からないことも多いと思います。
この記事では、実際にボストンで雪の日を経験して感じたことをもとに、スノーデイの仕組みや生活の変化、外出時の注意点などをまとめます。
ボストンの雪はどれくらい降る?
ボストンで降る雪の量は年によって差がありますが、平均すると冬の間に約50インチ(約125cm)ほど積もります。一度にかなりの量が降ることもあり、まとまった雪が降ると街の様子が大きく変わります。
2014〜2015年の冬には記録的な大雪があり、観測史上最多となる約110インチ(約280cm)の積雪が記録されました。私がボストンで初めて経験した冬もこのシーズンで、街のあちこちに高く積み上がった雪の景色が忘れられません。

この頃、私は人生で初めて雪かきを体験しました。
日本ではほとんど経験がなかったので最初は新鮮でしたが、実際にはかなり体力を使う作業です。

この記事を書いている2026年の冬もまとまった雪が降る日がありました。
雪が積もると、街の歩道や道路の状況も大きく変わります。
除雪の状況によっては歩きにくくなる場所も多く、普段通っている道が使えなくなることもあります。
学校が休みになる「スノーデイ」とは?

スノーデイは単に「雪の日」という意味ではなく、学校が休校になる日を指します。アメリカでは、スノーデイは主に北部や雪の多い地域で見られます。
私が一時期パートタイムで働いていた小規模な職場では、スタッフの多くが子どものいる家庭でした。そのためスノーデイで学校が休みになると、急に出勤できない人が増え、業務がスムーズに行かなくなることがありました。
スノーデイは家庭だけでなく、職場の動きにも影響することがあります。
スノーデイで困りやすいこと
スノーデイになると、働いている保護者にとっては、以下のような対応が必要になることがあります。
・休校で家にいる子どもを見てもらう先を考える
・勤務形態の確認
・医療機関などの予約変更確認
職場によっては、以下のような対応が取られる場合もあります。
・在宅勤務になる
・休みになる
冬が始まる前に、スノーデイのときの勤務対応を職場に確認しておくと安心です。
補足:ベビーシッターを利用している場合
普段ベビーシッターを利用している場合でも、大雪の日はシッターが来られないことがあります。いくつかの対応パターンを普段から考えておくと安心です。
補足:医療機関の予約について
雪の影響で医療機関の外来予約がキャンセルになることもあります。大きな病院の中に異なる専門科のクリニックが入っている場合は、その科によって、前日に決まったり、当日になってから決まるなど、キャンセルにするタイミングが異なることもあります。
予約時間に合わせて向かう前に、病院へ電話で確認しておくと安心です。
また、天気予報から事前に判断をして、あらかじめ予約日を変更しておくという方法もあります。
スノーデイはいつ発表される?

スノーデイの発表タイミングは状況によって異なります。2026年前半にはスノーデイが3日ありましたが、どの日も前日に発表されていました。
また、通っている学校からは、前日にテキストメッセージで通知が届きました。学校によって連絡方法は異なるため、入学時などに確認しておくと安心です。
休校情報の確認方法
実際に休校かどうかは、自分の通っている学校や住んでいる市の発表を確認する必要があります。
休校情報は主に次の方法で確認できます。
・学校からのメールやテキスト通知
・市の公式サイトやSNS
・ローカルニュース
私の場合、子どもが学校に通い始めた年に、以下のインスタグラムアカウントをフォローしはじめました。
・ボストン公立学校(Boston Public Schools)
・ボストン市(City of Boston)
これらは、市長が休校を発表するタイミングとほぼ同時に情報を発信していました。
ニュースで「マサチューセッツ州の学校が休校」と出ることもありますが、それだけで判断するのではなく、自分の住んでいる市や町の公式発表を確認することが大切です。
ちなみにボストン市のインスタグラムアカウントでは、生活に関わる以下のことも発表されることがあるので、合わせて確認することをお勧めします。
- 雪の緊急事態(Snow emergency)
- 除雪作業に関連する路上駐車禁止(Parking ban)
- 除雪ルール
- 図書館や市施設の開閉
雪の日の外出は想像以上に大変

雪が降ると街の状況は大きく変わります。
私がボストンに来て間もない頃(2014〜2015年の記録的な大雪の時期)、雪が溶ける前に次の大雪が降り、除雪が追いついていない時期がありました。そんな中、仕事終わりにいつものように2本のバスを乗り継いで帰ろうとしていましたが、バスが全然来ず、結局歩いて帰るしかなくなりました。
歩道は除雪された雪の置き場になっていてとても狭く、通れない箇所も多くありました。
暗くなっていく帰路を、途中で車道に出ながら歩いたり、積み上がった雪の上を乗り越えないと進めない箇所もあり、家に着くまで2時間もかかりました。
雪がここまで降る状況に人生で遭遇したことがなく、さらにボストンに来たばかりで頼れる人もほとんどいない状況だったので、とても辛かったのを覚えています。
今のように大雪の時の対処法を知っていれば、あんな体験はしなくてすんだだろうなと思います。
ボストンの除雪事情

ただ、ボストンは雪への対応には慣れている都市です。
フリーウェイや大通りは、雪が降っている最中から優先的に除雪が始まり、夜中でも作業が続きます。その後、その他の車道も比較的早く除雪されます。
問題になりやすいのは歩道です。
歩道の除雪は、住居に面したところでは、その建物の住人や管理者が行う必要があります。そのため場所によって除雪のタイミングに差が出ます。
また、路上駐車の車の周りには雪が溜まりやすく、冬の終わりまで溶けずに残る場所もあります。
雪かきは誰がする?

ボストンでは、住宅前の歩道の除雪は基本的にその建物の居住者や所有者が行うルールになっていますが、集合住宅では管理会社が業者に依頼していることもあります。
家探しをするときに、誰が雪かきを担当するのかを聞いてみるのも良いと思います。
私はこれまで戸建てとアパートの両方で暮らしたことがあり、雪かきも何度か体験しましたが、現在はアパートの管理スタッフが除雪してくれる環境でとても助かっています。
小さい子どもがいると、雪かきをしている間に家で子供を見てくれる人がいなければ、一緒に外に出ることになります。車道に面した場所で、雪かきをしながら子供にも気を配るのは容易なことではありません。また、朝から雪かきをしたあとに、夜まで子供と家で過ごすのは体力的にも厳しいかなと思います。
雪の日のベビーカー移動は意外と大変

スノーデイが終わったあと、子どもを学校に送るときに、ベビーカーが通れる幅が十分にない場所が多いことがありました。
遠回りしないと通れない場所もあり、学校に遅れそうになることも何度かありました。そのため、雪の後は普段より早めに家を出ることが大切です。
また、安全のためにスノーブーツを履いてベビーカーを押すことも重要です。雪が残っていなくても、見えにくい氷の膜で歩道が覆われていることもよくあります。
雪の日の買い物事情
大雪の予報は、だいたい1週間くらい前から見えてきます。そのため、早めに買い物をしておくのがおすすめです。
大雪の前日は
・商品が少なくなる
・レジが長蛇の列
という状況になることも多く、できれば避けたいタイミングです。
何度か大雪を経験した結果、ボストン市内に住んでいる場合は大雪当日から4日分くらいの食料があれば十分だと感じています。
雪の日の服装
ボストンに引っ越してくる前に調べて購入した以下のブーツとジャケットは結果的にとても役立ちました。
・L.L. Beanのビーン・ブーツ(Bean Boots)
・ノース・フェイス(The North Face)のダウンジャケット
正直なところ、ボストンの冬はおしゃれよりも防寒優先だと思います。新しく購入する際は機能を優先して選んでおくと、寒波が来たときにも後悔しにくいと思います。
冬になるとユニクロのヒートテックを着る人が多いかもしれませんが、出かけ先でオフィス、図書館、ショッピングセンターなどに長時間滞在する場合、建物内はかなり暖かく設定されていることが多いので注意が必要です。
私がフルタイムでオフィス勤務をしていた頃は、ヒートテックを着ていると汗をかいてしまい、逆に辛いと感じることがよくありました。
現在は
・屋外中心の日 → ヒートテック
・屋内滞在が長い日 → コットンの長袖シャツ
という使い分けをしています。
スノーデイは家でどう過ごす?

雪が落ち着くと、外に出て雪遊びをする子どもも多いです。ただ、公園へ行くまでの歩道の除雪が中途半端になっていることもあり、そこにたどり着くまでが大変な場合もあります。

雪がやんでも気温がかなり低いこともあります。我が家では、寒い外での滞在時間を短くするために、家の近くの雪をバケツに入れて持ち帰ってバスタブで雪遊びをさせたことがあります。普段できないことができたからか、息子も満足していたのでほっとしました。
スノーデイの室内遊び
息子が3歳の時のスノーデイは、次のような遊びをして過ごしました。
・YouTubeのダンス動画(「ダニー・ゴー!」など)
・粘土遊び(アメリカで定番の粘土「Play-Doh」)
・キネティックサンド(アメリカで定番の室内で遊べる不思議な砂「Kinetic Sand」)
また、洗濯などの家事を手伝ってもらいながら時間を過ごすこともありました。想定外のスノーデイでも、毎日の家事の予定を変更するのは難しいので、子どもがいても家事を行える工夫があるといいと思います。
ボストンの雪の日は生活が大きく変わる
ボストンの雪の日は、日本の雪の日とはかなり状況が違います。
・学校が休校になる
・外出が難しくなる
・街の動きも変わる
初めての冬は戸惑うことも多いですが、少しずつ慣れていきます。
事前に情報の確認方法や雪の日の生活の変化を知っておくと、スノーデイにも落ち着いて対応できると思います。
この記事が、これからボストンで冬を迎える人の参考になればうれしいです。
