ボストンのチャイルドケア費用|デイケア・プリスクールの実例と体験から見る現実

ボストンのチャイルドケア費用|デイケア・プリスクールの実例と体験から見る現実 ボストンで暮らす

チャイルドケアの費用調べてると、「あれ、この数字は…、見間違えかな!?」と一瞬思うような、想像より大きい金額が並んでる。この先何年も続く子育てやからこそ、仕組みをできるだけ理解して、無理のない計画を立てられるといいよな。

ボストンで子どもを育てていると、チャイルドケアの費用について「思っていたより高い」と感じる場面が何度もあります。

デイケアやプリスクールを探し始めて、具体的な金額を一つずつ見ていくうちに、これは個々の家庭の感覚の問題ではなく、地域の構造として高くなっているのだと感じるようになりました。

この記事では、ボストン市内のチャイルドケアについて、

  • なぜ費用が高くなりやすいのか
  • 市の施設と私立施設で、どれくらい差があるのか
  • 実際に調べ、見学し、経験した中で感じたこと

を、体験談と具体的な数字をもとに整理しています。

これは、どこが一番安いかを探す記事ではありませんが、なぜこの金額になるのか、どう考えて選べばいいのかを、判断する材料になればと思います。

アメリカでいう「チャイルドケア」とは何を指すのか

この記事では「チャイルドケア」「デイケア」「プリスクール」という言葉を使っていますが、これらは日本の保育園・幼稚園とそのまま一致するものではありません。

デイケア(Daycare)

主に0〜5歳の子どもを対象にした保育施設で、保護者が日中子どもを見られない時間をカバーする役割が中心です。

日本でいう保育園に近い存在ですが、預かり時間や教育要素の強さは施設ごとの差が大きいのが特徴です。

プリスクール(Preschool)

3〜5歳前後を対象にした、就学前教育寄りの施設です。日本でいう幼稚園に近い存在ですが、週に数日だけ通うところからフルタイム型まで幅があります。

チャイルドケア(Childcare)

デイケアやプリスクール、ナニーなどを含めた総称として使われる言葉です。統計や制度の話では、これらをまとめて扱われることが多いため、費用感を理解するには内訳を分けて考える必要があります。

ちなみに、ナニーとは、家庭に雇われて子どもの日常的な育児を専門的に担当する職業の保育者のことです。長期・継続的に働き、食事の準備や送迎、教育的な関わりなど、育児全般を担う点が特徴です。

マサチューセッツ州のチャイルドケア費用は全米でどれくらい高い?

マサチューセッツ州は、全米の中でもチャイルドケア費用が高い州として知られています。これは感覚的な話ではなく、統計データでも示されています。

順位州・地域年間チャイルドケア費用(目安)日本円目安
1ワシントンD.C.約24,200ドル/年約364万円
2マサチューセッツ州約20,900ドル/年約314万円
3ワシントン州約21,300ドル/年約320万円
4ニューヨーク州約20,000ドル前後/年約300万円前後
5ハワイ州約20,000ドル前後/年約300万円前後

※州別のチャイルドケア費用は各種統計の傾向をもとに整理しています。代表的なデータとしては、Economic Policy Institute(EPI)による州別チャイルドケア費用ランキングや、Child Care Aware の州別乳児ケア費用データなどがあり、これらの結果をもとに全米の高額州の傾向をまとめています。

特にボストン周辺は、人件費や不動産コストの影響を強く受けるため、州の中でも高くなりやすい地域です。

なお、ここで紹介している金額は、基本的にフルタイム利用を前提とした目安です。

一般的に、年齢が低いほど必要な人手が多く、チャイルドケア費用も高くなる傾向があります。

ボストン周辺では、チャイルドケア費用が年々上がる傾向もあります。

ボストンの住宅地の街並み(チャイルドケア事情の背景イメージ)

ボストンのチャイルドケア費用を実例で比較(3施設)

ボストン市内で実際に利用されているチャイルドケア施設の費用感を、具体的な例をもとに整理します。

市のチャイルドケア(市運営)

今回あらためて調べる中で知ったのが、ボストン市が運営するチャイルドケア(The Boston Centers for Youth & Families City Hall Childcare Program)です。

仮に当時この存在を知っていたとしても、立地や通園動線を考えると、現実的な候補には入れなかったと思います。

ただし、費用面だけを見ると、ほかの施設と比べて明らかに低価格で、ボストンのチャイルドケア事情を考えるうえでは外せない存在です。

  • 乳児:週 約330ドル前後(約5万円前後)
  • 幼児:週 約290ドル前後(約4万3千円前後)
  • プリスクール年齢:週 約220ドル前後(約3万3千円前後)

ただ、待機リストが長く、希望する時期にすぐ入るのは難しいと思います。

チャイルドケアA(私立・見学した施設)

実際に見学に行った私立のチャイルドケアです。以下は3年半前に提示された参考価格です。

  • 乳児:週 約820ドル(約12万3千円)
  • 幼児:週 約700ドル前後(約10万5千円前後)
  • プリスクール年齢:週 約630ドル前後(約9万5千円前後)

施設の新しさや先生の採用基準、管理体制を見ると、価格が高めに設定されている理由は理解できました。
ただ、おむつ替えの度に、先生がタブレットを通じて、おむつを変えた通知を保護者のスマートフォンにリアルタイムで通知するという説明を受けた時には、さすがに「そこまでするの!?」と思いました。

息子が乳児の時に見学に行って、その時の乳児の待機リストは8ヶ月待ちでした。

チャイルドケアB(学校寄り・年額制)

こちらは、いわゆる長時間預かり型のデイケアというより、学校寄りのチャイルドケアです。

  • 年間学費:約3万ドル台後半〜4万ドル前後(約510万〜600万円前後)
  • 学年期間で割ると、週あたり約900〜1,000ドル前後(約13万〜15万円前後)

夏休みや長期休暇があり、長時間保育を前提とした施設ではない点には注意が必要です。

我が家の近所に新しくできたので、費用を確認してみて驚きましたが、同じ地区内にさらに2軒目がオープンしていて、この金額でも需要が多いことにさらに驚いています。

実際に経験して思ったこと(体験談)

出産前はフルタイムで働いていましたが、そのまま仕事を続けて子どもを預ける場合、給料の大半がチャイルドケア費用に消えることが見えてきました。

その後、息子が3歳になる年の頭に、市がサポートするプリスクール(無料)に申し込みました。抽選発表日には外れていましたが、待機リストに入り、約1か月半後に枠が回ってきました。結果的に、同じ年の9月から入学することができました。
(9月の新学期が始まる時点で3歳なら、ボストン市がサポートするプリスクールまたは公立のプリスクールに無料で通うことができます。ただ、希望者全員分の席はなく、抽選で決められます。)

もし入れなかった場合に検討していた選択肢として、週3日で月に約2100ドルの私立プリスクールと、週5日で月に約1600ドルのYMCA系列の施設がありました。

保護者の職場と提携しているチャイルドケア施設では、費用が割引されることもあるので、そういった点を確認するのも大切です。

チャイルドケアは、金額だけで決められるものではなく、子育てにおける家庭の状況や、気持ちとのバランスが大きく関わってくるなと感じました。

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